底無しに優しい弟
レディース総長(古い)のような娘の下には二つ下の弟がいます。
この子がとにかく優しい。。幼い頃(一歳時くらい)は、長時間に渡る排便の儀式をおとなしく待っていたり、どんな横暴な暴君振りにも、根に持ったり、やり返すことなく、常に姉を気遣う息子。。
いつか、反抗期くらいないと、逆に大人になってから爆発しないか、母親としてはハラハラでした。
学校でも、家での気遣いの賜物で底なしの優しさに女子から感嘆がもれ、「神○」とあだ名がつくほどでした。
息子の心の叫び・・メッセージを受け止める
異変があったのは5年の二学期、数日、特に体調が悪くないけれど休みたい、と言い出し、欠席。
6年の5月のある日曜日、一人で家事をしている私のところにきて、一息吸って、「明日学校を休みたい」と。
私はすぐ、「ああ、そうだったんだね、この土日、ずっとそれが言いたかったんだね。よく言えたね。わかったよ。大丈夫、やすもうね。頑張って言えたね。」と伝えました。息子の目からスーッと涙がつたってきました。
物言わぬ息子。常に心をがまんする癖がついていて、無意識なんです。障害がある子供の兄弟は、優しい子に育つケースをよく見たり聞いたりしてきました。
我が子もご多分にもれずその通り。でも、常に幼少の頃からの癖のようにも思えて、決してわがままを言わない、駄々も捏ねない、その無意識の反応が私は本当に心配でした。
そのうち、「うつ病って何?」など聞いてくるように。夏休み直前にはだんだん休みが増え、家を出ると背中が重く感じてプレッシャーを感じてしまう。など言い出すようになりました。
ついにでてきた「我」だと。受け止めてあげたい一心で、話してくれることは全て受け止めました。
夏休みは一人で寝れなくなり、リビングで寝たいと言い出し、望む通りにさせました。今も4ヶ月経ちますが、すっかり当たり前になりました。そのうち姉も寝たいと言い出し、今では川の字で三人で寝ています笑
「身体接触」マッサージの効果は絶大
あと、大事にしてきたのは寝る前の全身マッサージ。
前前から、ヘッドマッサージや、背中をほぐす感じでマッサージしてきましたが、小児科医や、臨床心理士から、マッサージをしている話をするといつも大きめのリアクションでそれはいいことです、と褒めていただ事が多く。「身体接触」は一番効果があるそうです。
夏休みは一階でゲームをしていたと思ったら二階のリビングにかけ上がってきて、私に体をくっつけてきて震えていたこともあり、私が買い物に出るのも何時に帰ってくるのか聞いてくるほど不安が強い時期がありました。
学年でも足が速く、最高学年として、当然楽しみなはずだった運動会も思い切って欠席。10月下旬まで、納得がいくまで休みました。
11月登校できるようになってギリギリで2泊3日NO自然教室にも参加。それを機に登校が安定してきました。
今かなり、落ち着いてきました。
長々と書いてしまいましたが、障害があるお子さんにどうしてもかかりきりになり、兄弟に手が回らないこと、負担をかけさせてしまうという事は、どうしても起こってしまう現実だということ。(臨床心理士さんにもそう言われました。)その、兄弟のケアや苦労に感謝し、また心配もしてるお母さんて多いのではないでしょうか・・。
それをわかって、その兄弟の異変があった時、とにかく、ここぞと寄り添ってあげる事が大事なんだと思いました。
母親としては、心配もしてきたけれど、ここまで我慢させたことに落ち込んでいましたが、臨床心理士さんには、
上の子が落ちついてきたから、(「安全の欲求」が満たされてきたからこそ)出せるようになったんですよ。
と言われ、目からウロコでした。
まだまだ渦中ですが、今がチャンスなんだと、息子の「今」を逃さす、寄り添っていきたいと思います。
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